とージイの謎。
謝れない、謝らない、こと。 そして、ありがとうさえ、少ないこと。
悪いことをしたら、謝る。 有り難かったら、感謝する。
こんなことは、保育園の子だって言える。 先生たちは、日々、そう教えている。
でも、あのジィさんは言えないのだ。
回りからミスや失念を突っ込まれたら、いつも、いつも、黙っちゃうの。
すまんもなんも言えないの。
理由を聞いても、「いいんだよ!」って逆ギレされて(あんた中二の反抗期??)、話し合いにもなりゃしない。
ありがとう、も滅多なことでは出てこない。
そうだ。 そうだった。 全部、姉ちゃんが代わりに言ってたんだった。
その姉ちゃんは、もう90才。 お迎えも近いはず。
自分の事さえまともに出来ないのに、いつまで助けてもらうおつもりか?
残されたら、どうするのかな?
老人ホーム、一人で行くけど、どうするの?
きっと、私や甥っ子たちから、ホームだと、他の利用者やスタッフから、干されるね。(スタッフは、仕事だから、最低限の介護はしてもらえるだろうけど)
ただそれだけ。
憐れだけれど、仕方ない。
全部、自分で蒔いた種。
改心して、優しくするなら、今のうちだせ、ジイさんよ。
ハイ、今日もよろしい。